国道330号線「ひめゆり通り」と呼ばれている区間

那覇の旭橋から古波蔵、安里、浦添、宜野湾を通り沖縄市のコザ十字路までつながっている国道330号線。この国道330号線を走っていると「ひめゆり通り」という標識が立っている区間があります。

その区間は与儀十字路~安里十字路まで。なぜこの区間が「ひめゆり通り」と呼ばれているんだろう?と思い調べてみました。

「ひめゆりの塔」という映画をご存じの方も多いかと思います。第二次世界大戦中、島尻郡南風原町にある黄金森と呼ばれている小高い丘を掘り作られたのが沖縄陸軍病院南風原壕。沖縄戦で戦った負傷兵の治療を目的に作られた人工壕です。

そこに軍医や看護婦などと一緒に医療活動を行うために日本軍によって看護訓練を受けた女子学徒隊が配属されることになりました。その中に沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の生徒222人と引率教師18名の合計240名がいました。その学徒隊を「ひめゆり学徒隊」といいます。

ひめゆり通りの由来は、その沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校が安里十字路辺りにあった事から、与儀十字路~安里十字路の区間を「ひめゆり通り」と言うそうです。ですが、実際には古波蔵交差点からひめゆり通りと呼んでいる人も多いです。