沖縄移住を考えている方に向けて、沖縄本島の真ん中にあたる中部地域はどの辺で市町村はどこなのか?また、賃貸物件の家賃は幾らぐらいなのか?それぞれの市町村の特徴と賃貸物件の家賃相場を紹介しています。※家賃については築年数や広さにより変わります。

沖縄本島中部の市町村と特徴

沖縄本島中部地域には、うるま市、読谷村、北谷町など人気の観光スポットがあり多くの観光客が訪れている一方で、敷地内に現在も米軍基地が残されている市町村が多くあります。

沖縄中部の市町村は10市町村。(※沖縄県ホームページ参考)
・沖縄市
・うるま市
・読谷村(よみたんそん)
・嘉手納町(かでなちょう)
・北谷町(ちゃたんちょう)
・北中城村(きたなかぐすくそん)
・中城村(なかぐすくそん)
・西原町(にしはらちょう)
・宜野湾市(ぎのわんし)
・浦添市(うらそえし)

それぞれの市町村の特徴と家賃相場を見ていきましょう。

沖縄市の特徴と家賃相場

沖縄市は、1974年(昭和49年)にコザ市と美里村が合併し誕生しました市町村で沖縄県では人口が那覇市に次い2番目に多い都市になります。2015年の国勢調査では沖縄市の人口増加数は沖縄県で最も多いとされています。

そんな沖縄市の敷地内には米軍嘉手納基地があります。特に嘉手納基地の第二ゲートと直結している旧コザ市にあたるコザゲート通りやパークアベニュー通りは戦後、外人向けのショップや娯楽施設が多く建ち並び栄えた面影が今も残されており、異国情緒あふれる独特の雰囲気があります。

また、旧コザ市は音楽の町としても知られています。戦後、米国軍人の娯楽としてライブハウスが沢山あったことから、ジャズ、ロック、沖縄民謡など様々なジャンルから数多くの名曲やミュージシャンが誕生しています。現在もライブハウスの件数は少なくなりましたがその文化は引き継がれています。

沖縄市の中で移住者に人気の地域が東海岸沿いにある「泡瀬」です。県道20号線沿いには沢山の飲食店やスーパーなど生活に必要なショップが集まっているので生活するのにとても便利です。

沖縄市の家賃相場は1Kで3万円台~4万円台が多く、2DKで4万円台からあり2LDKになると5万円台が多いです。物件数も多いのでお気に入りの物件が見つかるかもしれません。

うるま市の特徴と家賃相場

うるま市は、2005年に具志川市、石川市、中頭郡勝連町・与那城町の2市2町が合併して誕生しました。那覇市、沖縄市に次いで沖縄県で3番目に人口が多い都市になります。

うるま市の代表的な観光スポットがあるのが勝連半島です。世界遺産の勝連城跡や海の中を走る海中道路があり平安座島(へんざじま)へと渡ることができます。

平安座島から浜比嘉大橋を渡るとそこは琉球神話の女神アマミキョと男神シルミキョが住んだ場所と伝えられている浜比嘉島(はまひがしま)。

平安座島からさらに奥に進むと宮城島、さらにさらに奥に進むと伊計ビーチや大泊ビーチがある伊計島。島の先端には温泉が入れる伊計島温泉AJリゾートアイランド伊計島があります。

うるま市で暮らすなら便利な地域といえば、うるま市役所があるうるま市みどり町。県道75号線沿いには、スーパーをはじめ飲食店やホームセンターなどが集まっています。

それともう一カ所、海に近い県道33号線沿いのうるま市前原やうるま市豊原も大きな商業施設が集まっているので暮らすにとても便利な場所です。

うるま市の家賃相場は1kで3万円台が多く、2DKは3万円~4万円台が多い、2LDK~3LDKになると4万円~6万円台が多くなります。

読谷村の特徴と家賃相場

沖縄中部で近年移住者に人気なのが読谷村です。中部の西海岸に位置しており、先端には断崖絶壁が2km続く残波岬があります。

特に個人的にお気に入りの場所が、残波岬へと続く海沿いの細い道です。建物が無い田園風景が一面に広がっており、そこに突如、体験王国むらさき村、Gala青い海、ホテル日航アリビラ、星のや沖縄など人気の観光スポットや一流ホテルが出現します。ホテル日航アリビラの横の海の目の前には真っ白な教会「クリスティア教会」が建っています。こんなところで結婚式を挙げたい。と思う女性も多いはず。

また、読谷村役場があるあたりも建物などさえぎるものが無く道路が広くて開放的。近くには読谷村地域振興センターや読谷ファーマーズマーケット ゆんた市場があり食事もできます。

もう一つ大好きなところが、長浜ビーチの前の集落です。細い坂になっているんですがそこから見る海の眺めは素晴らしい。移住したばかりのころはカフェがいくつかあったんですが、現在はカフェよりもおしゃれな小さな宿泊施設が沢山建っています。

恩納村にも近く家賃がお手頃で、家賃も1DKで3万円台~4万円台。2DKから2LDKで4万円台~6万円台が多く借りやすいです。

北谷町の特徴と家賃相場

沖縄中部で住みたい街で人気が高いのが西海岸の北谷町です。国道58号線沿いに飲食店などのショップが沢山建ち並びとても賑やです。

中でも海岸沿いの美浜地区はとてもおしゃれです。観覧車が目印のアメリカをテーマに作られた美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジがあり、おしゃれなショップや飲食店が数多くあります。その他にも海沿いはアラハビーチなどのビーチや公園が整備されていて憩いの場所になっています。

北谷も沖縄市と同じように米軍基地をかかえているので、アメリカ文化が入り混じった街並みで海外にでもいるような気分が味わえます。おしゃれでお店が沢山集まっている北谷が人気なのは納得できます。ですが、北谷町の家賃は高いです。東京並み、いやいやそれ以上する家賃の物件がたくさんあります。

1Kで4万円~5万円台、2LDKになると10万円~20万円、それ以上の価格の物件も多数。

嘉手納町の特徴と家賃相場

嘉手納町には嘉手納基地があり町の面積の8割が米軍基地になります。「道の駅かでな」の屋上からは、米軍機の発着を見ることができ多くの観光客が訪れています。中にはプロのカメラマンも待機しておりニュースなどで映像が流れたりします。

しかし、一方で住人は早朝・深夜などにも米軍機の騒音で長年悩まされており社会問題になっています。このように沖縄中部には米軍の基地が令和の現在も多く存在しています。

嘉手納町は物件がとても少ないので頻繁にサイトなどでチェックすることをお勧めします。

北中城村(きたなかぐすくそん)の特徴と家賃相場

北中城村は、沖縄市の下の位置にあり東海岸の中城湾に面しており、手つかずの自然が残されている所も多くありますが、一方でアワセ土地区画整理事業が行われており2015年4月には米軍のゴルフ場だった跡地に沖縄県内で最も大きいショッピングセンター『イオンモール沖縄ライカム』がオープンするなど新しい街づくりも行われています。

また、18世紀中頃に建てられたと伝えられている沖縄の伝統的な古民家『中村家』があります。風水を取り入れ、独自の手法がざまざまなところに施されおり、沖縄戦の戦禍を免れた貴重な日本家屋と言うことで国指定重要文化財に指定されています。沖縄の古民家に興味がある方は是非訪れて見てください。

北中城の家賃相場ですが、1Kで3万円台が多く、2DKで4万円台、2LDKや3DKは5万円台~6万円台が多くなります。

中城村の特徴と家賃相場

中城村は北中城と同様に東海岸の中城湾に面し北中城村の下の位置にあります。その他に隣接している市町村は宜野湾市と西原町になります。

一度は北中城村と合併する協議が成立しましたが、2005年に白紙になっています。那覇市街地や那覇空港などへの交通手段は路線バスになります。

人口は全国で3番目に多いで、人口密度は隣の北中城村の次に高く全国2位、人口増加数は2015年の国勢調査によると全村中1位という調査結果になりました。のどかな風景が多く静かにのんびり暮らしたい方におススメです。

中城湾が一望できる高台には世界遺産に登録された中城城址跡があります。

中城村での物件ですが、中城湾を一望できる高台の「南上原」は琉球大学も近くにあり、スーパーや飲食店が集まっているので暮らすには便利です。物件は1人暮らし向きの物件が多くあり家賃相場は1DKで3万円台位、2DKや2LDKで5万円~7万円台が多いです。

西原町の特徴と家賃相場

西原町は沖縄中部の東海岸中城湾に面していて中部の中で最も南に位置します。隣接している市町村は、中城村、宜野湾市、浦添市、那覇市、南風原町(はえばるちょう、)与那原町(よなばるちょう)。

町内に琉球大学、沖縄キリスト教学院大学、沖縄キリスト教短期大学があり「文教のまち」として知られています。

また海岸沿いには、隣の与那原町と一緒に中城湾港マリンタウンプロジェクトが実行されており、西原町には西原マリンパークができ、西原きらきらビーチ、イルカ公園、多目的広場などがあります。

商業施設『サンエー西原シティ』やマックスバリュー、ホームセンタ『メイクマン』など、ショッピングも便利なのでお子さんがいる家族におススメの地域です。

西原の物件は、琉球大学が近くにある高台の『西原町上原』には物件が多く、おしゃれなカフェなど飲食店が数多くあります。一人暮らしの1ルームや1Kは3万円台~4万円台。2DKや2LDKは4万円台~5万円台が多いです。

宜野湾市の特徴と家賃相場

宜野湾市は、沖縄本島中南部の真ん中に位置し東シナ海に面しています。市の敷地の真ん中に米軍の普天基地がありその広さは宜野湾市のなんと25%を占めています。

西海岸地域には宜野湾海浜公園があり、そこには、元歌手の安室奈美恵さんが引退する際のラストステージが開催されファンの間では聖地と言われている沖縄コンベンションセンターや宜野湾市立体育館、トロピカルビーチなどがあります。

トロピカルビーチでは日本一早い花火大会『琉球海炎祭り』が毎年4月に開催されています。沖縄では1時間以上あげられる花火大会が少ないので多くの人で賑わいます。

宜野湾市の家賃相場は、1Kで3万円台~4万円台が多く、1LDK~2DKは4万円台~5万円台が多い。2LDKになると4万円~6万円台が多くなりますが、新築の60㎡を超えるマンションも数多くあり、そうなると家賃は10万円超えてしまいます。

宜野湾市の賃貸物件数は中部エリアでは最も多いので気に入った物件を見つけることができるかもしれません。

浦添市の特徴と家賃相場

浦添市は、那覇市、沖縄市、うるま市に次いで4番目に人口が多い都市になります。琉球王国時代の12世紀から14世紀の間、首都として栄え琉球王朝発祥の地とも伝えれれています。

沖縄本島の中部と南部の境目で西海岸沿いに位置し、那覇市、宜野湾市、西原市が隣接しています。

西海岸の埋め立て地には卸商業団地や数多くの工場があります。また、市内にはショッピングモール「バークレーズコート」、浦添ショッピングセンター、サンエー経塚シティ、2019年にはサンエー浦添西海岸 PARCO CITYがオープン、浦添市は県内でも有数の商業や工業が盛んな都市です。

国道58号線沿いは自動車会社やホームセンター、飲食店などの様々なショップが建ち並び賑やかな一方で、海側には米軍基地が今も残されています。

浦添市の賃貸物件数は多いので希望の条件に合った物件が見つかりやすい確率が高いです。浦添市の家賃相場は、1Kが3万円台~4万円台が多く、2DKは4万円台~6万円台、2LDK・3DKは4万円台~7万円台が多いです。