沖縄の青い海だけではなく、沖縄の昔の暮らしも垣間見る事ができるのが沖縄本島北部本部町の海沿いにある備瀬地区のフクギ並木。
フクギ並木の狭い路地に入ると今も沖縄の古民家が残されていて、オシャレなカフェや宿泊施設が集まっています。
何度訪れても飽きない。いつも癒される私も定期的に訪れている大切な場所です。

備瀬のフクギ並木について
沖縄は台風がよく通過する事は知られています。その台風の強風から家を守る為の防風林として、また沖縄の強い日差しを遮る生垣として家を取り囲むように沖縄ではフクギの木が植えられていたそうです。
しかし、戦争によって焼けてしまったり、近代化に伴って沖縄のフクギ並木はどんどん減少してしまいましたが、そんな中でも備瀬地区のフクギ並木は、250年以上前の琉球王国時代から、そこに住んでいる備瀬の住民により大切に守られ続けてきたとっても貴重な場所なんです。

フクギ並木を自転車をレンタルして散策!
フクギ並木をゆっくり歩いて散策するのもいいですが、今回は時間があまりないので私は自転車をレンタルして散策することにしました。
無料駐車場のすぐ横に海につづくちょっとした下り坂があり、その途中にあるのが「並木レンタサイクル」そこで自転車を借りました。レンタル料は2時間で300円でした。※料金は変わることがあるので確認してくださいね。

「並木レンタサイクル」で自転車を借りると、女性がフクギ並木コースを丁寧に説明してくれます。「コースには迷子にならないように【順路】と書かれた矢印があるのでその通りに走ってください。」と言われたのでその通りに走っていくと、すぐにこんなに素敵な場所に!!






近年、備瀬のフクギ並木は観光地として大変人気が高いのですが、それには地元住民の努力があります。長い年月、フクギ並木を守ってきた維持や管理についてですが、実は「きまり」が無いそうです。住民達の高い意識によって先祖代々受け継がれ維持や管理が行われています。
多くの方に備瀬を知ってもらえるようにと自転車で散策できるレンタサイクルや水牛による遊覧の運営を行ったり、また、散策していると手づくりの案内地図や順路表示を良く見かけますが、それらすべて備瀬の住民たちの手で工夫をして行っているそうです。
そういえば、この日もオバーが竹ぼうきで駐車場をキレイに掃き掃除をしていました。だからなのがなぁ、備瀬のフクギ並木を歩いていると凄く温かさを感じます。
これは、ニュースで知ったのですが、2月9日は「フクギの日」なんだそうです。今年もその日に合わせて3回目のフクギ祭りが備瀬区で行われたそうです。
その日、フクギ祭りに訪れた人にフクギの苗がプレゼントされたり、地元でとれた新鮮な野菜の天ぷらや焼き芋など販売されて観光客や地元の人で大変賑わったそうです。今年は知らなかったので残念でしたが、来年は訪れてみようかな。。。
備瀬のフクギ並木は、備瀬崎までのおよそ1kmの並木道になっていています。いくつも小径があり、その小道を散歩していると民家があったり、海が開けてきたり、また、沖縄の家庭料理が食べれる食堂やとってもオシャレなカフェなど色んなお店を見つける事ができます。
フクギの葉から少しだけ差し込む日差しと沖縄の集落がとってもマッチしていて、ゆったりとした時間の流れを感じさせてくれます。ランチを兼ねてゆっくり備瀬のフクギ並木を散策しに訪れてみてください。必ず良い思い出がつくれますョ。