沖縄の新しいお酒シークヮーサーの『シードル』が来年にも販売!

皆さん、沖縄のお酒と言えば何を思い出しますか?
泡盛、オリオンビールなどでしょうか。実は、それに次ぐ新しい沖縄のお酒の開発が行われています。琉球放送(RBC)のニュースを見ていたら、その沖縄の新しいお酒の開発の特集を放送していましたのでご紹介したいとおもいます。

※こちらの画像はイメージ画像です。

スイーツのお店を展開している「チューイチョーク」がお酒を開発!

新しく開発が始まっているお酒は沖縄のシークヮーサーの果汁を使ったお酒『シードル』です。それを聞いただけでも女性にも人気のお酒となりそうです。

シークヮーサーを使った『シードル』の開発の仕掛け人は、那覇市にある会社「チューイチョーク」の豊田規秀社長です。

チューイチョークは、沖縄でとっても人気のタルト専門店。沖縄のお土産やギフトとしても利用している人も多いんですよ。お店の詳細はコチラ⇒オハコルテ公式HP

豊田社長は、平成21年4月に浦添市港川の外人住宅にフルーツタルト専門店「オハコルテ」をスタートさせます。その後、たった9年間でオハコルテを沖縄に5店舗もオープンし経営を行っているスゴ腕社長です。

豊田社長がシークヮーサーを使ったお酒をつくるきっかけとなったのは、オハコルテで作っているスイーツが関係しています。

オハコルテで販売している人気商品に『ヒラミーレモンケーキ』と言うのがあるんですが、そのケーキを作る材料に大宜味村のシークヮーサーを使う事になり、大宜味村の通うようになったのがきっかけなんだそうです。

ちなみにシークヮーサーを和名にすると「ヒラミレモン(平実檸檬)」といいます。商品名はそこからつけられたのかもしれませんね。

ヒラミーレモンケーキには、シークヮーサーの果汁をこしてとった繊維部分のパルプを使っていますが、その量は全体のたった1%だけなんです。その残った果汁を何かに生かすことは出来ないのか日頃から考えていたそうです。

さらに、もう一つきっかけとなったのが、シークヮーサーが収穫されないまま残ってしまっている事。現在、シークヮーサーが作られているのは、世界でも沖縄と台湾だけなんだそうです。ですが、そんな沖縄でも収穫されている量は年々減少しているそうです。

シークヮーサーの収穫時はとても手間のかかる作用で、機械で行うことはできないそうです。さらに農家の方が高齢化しています。作業効率も悪くなっているので加工できる量も限られてしまっているんです。年に5百トン近くのシークヮーサーが収穫できないまま取り残されてしまっている状況なんだそうです。

この取り残されたシークヮーサーを利用してビジネスが出来ないものか・・・。豊田社長が思い描く条件は、果汁の搾汁液の消費量が多くて付加価値があるもの、そして、シークヮーサーを作っている農家さんにも還元できる商品。

そこで浮かんだのがお酒。そして、着目したのがリンゴを発酵させてつくられるフランスのお酒『シードル』だったんです。リンゴをシークヮーサーに変えて『シードル』を作れないか・・・。

豊田社長は、2年間かけて試行錯誤を繰り返しシークヮーサーの発酵に成功。来年の2018年12月に販売することを目標にその準備に入っています。

シークヮーサーの『シードル』を作る工場は、廃校になった本島北部の大宜味村喜如嘉小学校を利用することがきまりました。大宜味村は沖縄でもシークヮーサーの産地です。高齢化が進み人口が減少しており、人口を増加するための対策として、どうしても働く場所が必要だと考えていたので村役場でも大きな期待を寄せています。

来年、シークヮーサーの『シードル』を飲めることを楽しみにオリオンビールで「ハナハナ!」※ハナハナは沖縄の方言で乾杯の意味です。