沖縄読谷村「サンゴ畑」に行って陸からサンゴを観察してみよう!

サンゴ畑について

皆さんは、2010年に公開された「てぃだかんかん」という映画をご存知でしょうか。
ナインティナインの岡村隆史さんが主演をされた映画なんですが、その主人公のモデルとなったのが、このサンゴ畑の代表者の金城 浩二(きんじょう こうじ)さんです。

金城さんは沖縄市生まれ。自分が子供の頃は当たり前のように存在していたサンゴ礁が、温暖化など様々な事が原因で、沖縄の海からサンゴ礁が年々減少していくのを目の当たりにし、生まれ育った沖縄の海のサンゴ礁を守ろうと、知識も経験も全く無い金城さんが人生をかけてサンゴの養殖と植え付け活動をはじめます。

映画では、サンゴの植え付けを何度も失敗しながら試行錯誤を繰り返し、世界で初めて人工による養殖サンゴの移植と産卵に成功する金城さんの葛藤する姿を岡村隆史さんが好演。金城さんと同じ夢を持ち、夫を支える妻役を松雪泰子さんが演じ話題になりました。

まだ映画を観た事の無い方は、こちらを訪れる前に、映画「てぃだかんかん」を見て訪れると、また感じ方が違うかもしれません。

金城さんは、「サンゴ礁を次の世代へ・・」を合言葉に2004年「有限会社海の種」創立。沖縄本島中部にある、ここ読谷村にサンゴを観察できる観光スポット「さんご畑」を開園しました。

さんご畑では、様々な120種類のサンゴが揃っており観察したり、サンゴの苗作りを体験することができます。

サンゴ畑へのアクセス

サンゴ畑へ車での行き方を紹介します。那覇からおよそ1時間くらいで到着します。

那覇市方面から国道58号線を読谷村方面に「伊良皆」交差点までひたすら走ります。伊良皆交差点に着いたら、そこを左折し県道6号線を残波岬方面に走ります。

しばらく走ると左側に赤い鳥居がある米軍施設が見えてきます。それを過ぎさらに走るとスーパー ”タウンプラザかねひで”という緑色の看板が左に見えてきます。そこのY路の交差点「大当」で左の道を進んでください。

少し進むと「Gala青い海」という看板があります。その道を海側に左折して道なりに走ると「Gala青い海」に到着。そこの駐車場に車を止めます。

ここからは歩いて2分位です。道をはさんだ向かい側に下る坂道がありますのでその坂道を下ると到着です。

サンゴは植物か動物か?

話は変わり、ここからはサンゴの豆知識になります。

サンゴは植物?それとも動物?どちらだと思いますか?
サンゴは、イソギンチャクやクラゲと同じ仲間で動物です。

動物なので産卵しています。ほとんどのサンゴは1年に1回卵を産む言われています。その産卵する時期なんですが、多くのサンゴは満月の夜に産卵すると言われていて、その卵がどこかの岩に付着して新しいサンゴが出来て広まっていきます。

この、満月の夜に産卵する理由は、長い間分からないとされていましたが、最近の研究ではサンゴ自体に光を感じるセンサーが働いていて満月の夜に産卵するのではないか・・・と言う説があるそうです。

あんなにキレイなサンゴですが、実は毒針を持っています。その毒針を使って動物プランクトンを捕獲して食べていきています。

サンゴとサンゴ礁の違いについて

サンゴとかサンゴ礁と言いますが、この違いは何だと思いまか?

サンゴの表面はポリプと言う柔らかい動物で、その下に骨格があります。サンゴが大きくなると、その骨格もどんどん大きくなっていきます。ですが、サンゴは生き物なのでいつかは死んでしまいます。その死んだ骨格の部分がサンゴ礁です。

死んでも、この骨格の部分は残り、その骨の上の部分に新しいサンゴが産まれます。それを何度も繰り返し行うことで骨格が大きくなってサンゴ礁が形成されていきます。

先ほどサンゴは生き物の動物だと言いましたが、骨格の部分のサンゴ礁は海岸の地形の名前なんだそうです。

サンゴ礁が発達する条件!

サンゴ礁が発達するには3つの条件があり、それが揃っていないのサンゴは育ちません。

海水温度

海水温が高くないとサンゴ礁は形成されません。一般的に言われているのが18度~30℃くらいまでがサンゴ礁の形成条件と言われています。

キレイな海水

水が濁らない透明度が高い栄養分の多く含まれている海水でサンゴ礁は育つと言われています。

水深が浅いこと

サンゴは動物ですが、体内で光合成しないと生きていけないのです。
サンゴの表面には藻がくっついてとりまいています。藻は植物なので光合成しています。その藻の栄養分をサンゴが取り込んでサンゴは成長しています。そのため、太陽に光が届かないと育たないのです。つまり海水が透明だけでは駄目で太陽の光が届く水深が浅いことが大切なのです。

以上、この3つの条件がみたさないとサンゴ礁は育たないのです。

日本では沖縄県がサンゴ礁を見れるところとしては有名です。沖縄の海の代名詞とも言われているサンゴ礁。ダイビングする人が沖縄の海を選ぶ理由の一つに、このきれいなサンゴ礁を見ることができる事だと言う人も多いかと思います。

沖縄には約2000種ものサンゴ礁が生息していると言われています。サンゴ畑では、沖縄の海で生息している120種類のサンゴが海の中にいるみたいに生息しています。残波岬の近くにありますので、海の中の宝石サンゴを見に立ち寄ってみてくださいね。

サンゴ畑の目の前の海の様子です。残念な事に、この日はお天気が悪く曇りでした。

さんご畑基本情報!

所在地 〒904-0323 沖縄県読谷村字高志保 915番地
営業時間 3月~10月 :10:00 ~18:00 / 11月~2月 : 9:00 ~ 17:00
入場料 大人:大人900円 / 学生:600円 ※中学生以下無料
運営会社 有限会社 海の種
お問い合わせ 【 ご予約&お問合せ 】Gala青い海まで : TEL 098-958-3940